自衛官に第二種電気工事士をすすめる理由|手に職をつけて一生食える技術

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自衛官に第二種電気工事士をすすめる理由|手に職をつけて一生食える技術

「資格より技術」が評価される世界

自衛官からの転職を考えたとき、「事務仕事は苦手だ」「営業もあまり得意じゃない」という人は少なくありません。

体を動かす仕事、現場で手を動かす仕事。そういった働き方に慣れている自衛官にとって、技術職は非常に相性の良い選択肢です。

その中でも、今回おすすめしたいのが第二種電気工事士です。

私自身、この資格を取得したことで看護師とは異なる分野で、日常にも活かせる資格が取得でき、とても嬉しかったです。

電気工事は生活のインフラに直結する仕事であり、需要が途切れることはありません。さらに、将来的に大家業やDIYをする際にも、この資格が大いに役立ちます。

今回は、なぜ第二種電気工事士が自衛官に向いているのか、どのように勉強すれば合格できるのか、そして転職後のキャリアについて詳しく解説します。

第二種電気工事士とは|転職にも起業にも有利な国家資格

第二種電気工事士の基本情報

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模店舗の電気工事を行うために必要な国家資格です。

電気工事は、資格を持たない人が行うと法律違反になります。つまり、業務独占資格であり、この資格がなければ電気工事の仕事はできません。

第二種電気工事士ができる工事の範囲

・一般住宅の配線工事
・小規模店舗・事務所の電気工事
・エアコンの設置工事
・照明器具の取り付け
・コンセント・スイッチの増設

一方、第一種電気工事士は、より大規模な施設(ビル、工場など)の電気工事が可能になりますが、まずは第二種から取得するのが一般的です。

資格の価値

  • 業務独占資格:資格がないと仕事ができない=需要が安定
  • 全国どこでも通用:地域を選ばず働ける
  • 実技重視:学歴・年齢不問、技術があれば評価される
  • 独立開業も可能:将来的に電気工事会社を設立できる
  • 資格手当:月5,000円〜2万円(会社による)

電気は生活に欠かせないインフラです。新築住宅、リフォーム、設備のメンテナンス。どんな時代でも電気工事の需要がなくなることはありません。

なぜ自衛官に第二種電気工事士が向いているのか

1. 手を動かす仕事が得意

自衛官は、整備、点検、修理など、現場で手を動かす作業に慣れています。

電気工事も同様に、現場で工具を使い、配線を行い、実際に設備を動かす仕事です。「机に向かうより、体を動かす方が性に合っている」という自衛官にとって、天職とも言える職種です。

2. 規律と安全意識が活きる

電気工事は、一歩間違えれば感電や火災などの重大事故につながります。そのため、安全管理と手順の遵守が何より重要です。

自衛官として培ってきた規律正しさ、マニュアルを守る姿勢、安全への意識の高さは、電気工事の現場で非常に高く評価されます。

実際、電気工事会社の経営者からは「自衛官出身者は安全意識が高く、信頼できる」という声をよく聞きます。

3. 体力と持久力がある

電気工事の現場は、立ちっぱなし、中腰、高所作業など、体力を使う場面が多くあります。

自衛官として鍛えた体力と持久力は、この仕事で大きなアドバンテージになります。若手が音を上げるような現場でも、平然とこなせる強みがあります。

4. 年齢がハンデにならない

技術職の世界では、学歴や年齢よりも「技術があるかどうか」「資格を持っているか」が重視されます。

40代、50代でも、第二種電気工事士の資格を取得し、現場で技術を磨けば、十分に活躍できます。実力主義の世界だからこそ、自衛官のような「やればできる」精神を持つ人に向いています。

5. DIYや大家業にも応用できる

これは他の資格にはない、電気工事士ならではの強みです。

将来的に不動産投資や大家業を考えている場合、自分で電気工事ができれば、リフォーム費用を大幅に削減できます。照明の交換、コンセントの増設、エアコンの設置など、通常は業者に頼む作業を自分でできるのです。

また、DIYが趣味の人にとっても、電気工事の知識は非常に役立ちます。自宅のガレージに電気を引く、作業場にコンセントを増設するなど、自由度が大きく広がります。

私は大家業も始めたので、電気工事を自分でできることで大幅な経費削減になっています!本当に取得して良かったです。

転職市場での価値と年収

求人の豊富さ

第二種電気工事士の求人は常に豊富です。特に以下の業界で需要が高いです。

  • 電気工事会社:住宅・店舗の新築・リフォーム
  • 設備管理会社(ビルメン):ビル・マンションの電気設備管理
  • 建設会社・ハウスメーカー:新築現場の電気工事
  • 工場・プラント:設備の保守・メンテナンス
  • 家電量販店:エアコン取り付けサービス

特に「ビルメンテナンス業界」では、第二種電気工事士はビルメン4点セットの一つとされ、高く評価されます。

【ビルメン4点セット】
・第二種電気工事士
・危険物取扱者 乙種第四類
・二級ボイラー技士
・第三種冷凍機械責任者

年収の目安

第二種電気工事士の年収は、働き方によって変わります。

  • 電気工事会社(見習い〜中堅):年収300万〜450万円
  • ビルメン(設備管理):年収350万〜500万円
  • 工場・プラント保守:年収400万〜600万円
  • 独立(一人親方):年収500万〜800万円以上

経験を積み、第一種電気工事士を取得すれば、さらに年収アップが見込めます。また、独立して一人親方として働く場合、案件次第で年収800万円以上も十分可能です。

資格手当の存在

多くの会社では、第二種電気工事士の資格保有者に対して「資格手当」が支給されます。

相場は月5,000円〜2万円。年間で6万〜24万円のプラスになるため、基本給の底上げになります。

取得難易度と勉強時間の目安

合格率と難易度

第二種電気工事士試験の合格率は、筆記試験が約60%、技能試験が約70%です。

国家資格の中では比較的高い合格率で、しっかり対策すれば初心者でも十分合格可能です。

試験の構造

第二種電気工事士試験は、筆記試験技能試験の2段階に分かれています。

1. 筆記試験(マークシート方式)

  • 出題数:50問
  • 試験時間:120分
  • 合格ライン:60点以上(50点満点中30点)

出題範囲:

  • 電気理論
  • 配線設計
  • 電気機器
  • 施工方法
  • 法規

2. 技能試験(実技)

  • 試験時間:40分
  • 課題:事前に公表される13課題の中から1つが出題
  • 合格基準:欠陥がないこと

技能試験では、実際に配線を組み立てる作業を行います。時間内に正確に完成させる必要があり、練習が不可欠です。

必要な勉強時間

一般的に、第二種電気工事士合格には100〜150時間の勉強が必要とされています。

  • 筆記試験対策:50〜80時間
  • 技能試験対策:50〜70時間

宅建士と比べると、必要な勉強時間は短めです。ただし、技能試験があるため、実際に工具を使って練習する時間が必要です。

勉強スケジュール例

  • 1日1時間勉強:約3〜5ヶ月
  • 1日2時間勉強:約2〜3ヶ月
  • 週末集中型:約4〜6ヶ月

自衛官は規律正しい生活を送っているため、毎日決まった時間に勉強する習慣を作りやすいです。特に技能試験は「反復練習」が重要なので、コツコツ続ける力が合格の鍵になります。

自衛官ならではの勉強法と時間の作り方

筆記試験対策

1. 過去問を繰り返し解く

第二種電気工事士の筆記試験は、過去問からの類似問題が多く出題されます。過去5年分の過去問を3周すれば、合格ラインに到達できます。

2. スキマ時間を活用

通勤時間、昼休み、待機時間などのスキマ時間に、スマホアプリで過去問を解くのが効率的です。

3. 計算問題は捨ててもいい

電気理論の計算問題は難しいですが、配点は全体の1〜2割程度。計算問題を捨てても、他の問題で確実に点を取れば合格できます。暗記中心の勉強法でも十分です。

技能試験対策

1. 工具と材料を揃える

技能試験は、実際に工具を使って配線を組み立てる試験です。練習用の工具と材料を揃えましょう。

  • 工具セット:ペンチ、ドライバー、ストリッパーなど(約1万円)
  • 練習用材料:ケーブル、スイッチ、ランプレセプタクルなど(約1〜2万円)

合計2〜3万円程度の初期投資が必要ですが、これは必要経費と考えましょう。

2. 13課題を最低2周練習する

技能試験の課題は、事前に13パターンが公表されます。この13課題を最低2周、できれば3周練習すれば、本番でも落ち着いて対応できます。

3. 動画で手順を確認

YouTubeなどで、技能試験の作業手順を解説した動画が多数公開されています。動画を見ながら、正しい手順を確認しましょう。

4. 時間を計って練習

本番は40分の制限時間があります。練習でも必ずタイマーをセットし、時間内に完成させる訓練をしましょう。

自衛官は「手順を守る」「時間内に作業を完了する」ことに慣れているため、技能試験は意外と得意です。

おすすめの通信講座と教材

第二種電気工事士は、独学でも合格可能ですが、特に技能試験が不安な方は通信講座の利用がおすすめです。

おすすめ通信講座

1. ユーキャン

  • 初心者向けで分かりやすい
  • 技能試験の練習キットが付属
  • 質問サポートあり

2. アガルートアカデミー

  • eラーニング対応でスマホ学習可能
  • 技能試験の動画解説が充実

→ その他おすすめの電気工事士通信講座はこちら(準備中)

特に、技能試験が不安な方は「工具・材料セット付き」の講座を選ぶと、何を揃えればいいか迷わずに済みます。

おすすめ参考書・教材(独学派向け)

独学で挑戦する場合は、以下の教材がおすすめです。

テキストは最新版を購入しましょう!

ぜんぶ絵で見て覚える

学科対策にはコレ!

手順を写真で解説

技術対策にはコレ!

電気工事士の教材をまとめてチェック(準備中)

特に技能試験は、実際に手を動かして練習することが何より重要です。

ケチらずに材料を買い、繰り返し練習しましょう。

どうしても買いたくない人はレンタルも

実際の転職先例とキャリアパス

第二種電気工事士の資格を取得した自衛官が、実際にどのようなキャリアを歩んでいるのか、いくつか例を紹介します。

ケース1:ビルメン会社に転職(40代・元陸上自衛官)

定年を前に第二種電気工事士とボイラー技士を取得し、ビルメンテナンス会社に転職。商業ビルの設備管理を担当。

夜勤もあるが、自衛官時代の体力があるため問題なくこなせている。年収は400万円程度で、残業も少なく、ワークライフバランスが取れている。

ケース2:電気工事会社で現場監督へ(30代・元海上自衛官)

退職後、地元の電気工事会社に就職。住宅の電気工事を担当し、経験を積んで3年後には現場監督に昇格。

自衛官時代のリーダーシップ経験が活き、若手職人をまとめる役割を果たしている。年収は450万円。

ケース3:大家業と兼業(50代・元航空自衛官)

定年退職後、不動産投資を開始。第二種電気工事士の資格を活かし、物件のリフォームを自分で行うことでコストを大幅削減。

電気工事だけでなく、DIYの知識も活かして物件の価値を高め、安定した家賃収入を得ている。

ケース4:独立して一人親方(50代・元陸上自衛官)

定年退職後、電気工事会社で2年間修行し、その後独立。一人親方として、住宅のリフォームや小規模工事を請け負う。

自衛官時代の人脈や地域とのつながりを活かし、口コミで仕事が増えている。年収は600万円程度で、自分のペースで働ける自由を手に入れた。

まとめ:手に職をつけて一生食える技術

自衛官からの転職を考えたとき、第二種電気工事士は「手に職をつける」という意味で、非常に価値の高い選択肢です。

  • 業務独占資格だから、需要が途切れない
  • 実技重視で、年齢・学歴不問
  • 全国どこでも働ける安心感
  • DIYや大家業にも応用できる実用性
  • 独立開業の道も開ける

合格に必要な勉強時間は100〜150時間。1日1〜2時間の学習を3〜5ヶ月続ければ、十分に合格できます。

特に、現場で体を動かす仕事が好きな自衛官にとって、電気工事士は天職とも言える職種です。

依願退職や定年後のセカンドキャリアを考えているなら、第二種電気工事士の取得を検討してみませんか?

技術という「武器」を手に入れることで、自衛官以外の選択肢が一気に広がります。あなたの次のステージへの第一歩を、今日から踏み出しましょう。

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