FP3級取得体験記|自衛官のためのスキルアップと退職後の武器

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FP3級取得体験記|自衛官のためのスキルアップと退職後の武器

お金の不安を知識で解消する

自衛官として働く中で、ふと「このままで大丈夫だろうか」と不安になることはありませんか?

  • 退職金をどう運用すればいいのか
  • 保険は適切な内容になっているのか
  • 住宅ローンや教育資金の計画は立てられているか
  • 老後の生活資金は足りるのか

こうしたお金の不安は、誰もが抱えています。しかし、多くの人は「よく分からないから、とりあえず放置」してしまいます。

私自身、家計管理に漠然とした不安を感じていました。簿記3級でお金の記録方法は学びましたが、「将来のお金の計画」については、まだ自信が持てませんでした。

そこで取得したのが、FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)です。

結果として、FP3級を取得したことで、お金に関する不安が大きく軽減されました。そして、この知識は自衛官の退職後にも、大きな武器になると確信しています。

今回は、私がFP3級を取得した経緯、2ヶ月の独学体験、そして取得後の活用例について、詳しくお伝えします。

FP3級とは?人生設計に直結する資格

FP3級の基本情報

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)は、個人のライフプラン(人生設計)に関わるお金の知識を問う国家資格です。

FPとは「ファイナンシャルプランナー」の略で、お金の専門家として、個人や家族のライフプランに合わせた資金計画をアドバイスする仕事です。

試験内容

  • 試験時間:学科120分、実技60分
  • 出題形式:学科(マークシート)、実技(記述式)
  • 合格ライン:学科・実技ともに60点以上/100点満点
  • 合格率:約70〜80%

学習範囲

  1. ライフプランニングと資金計画(社会保険、年金など)
  2. リスク管理(生命保険、損害保険など)
  3. 金融資産運用(株式、投資信託、NISAなど)
  4. タックスプランニング(所得税、住民税など)
  5. 不動産(不動産取引、住宅ローンなど)
  6. 相続・事業承継(相続税、贈与税など)

簿記3級との違い

簿記3級を取得した人が次に取る資格として、FP3級は非常に相性が良いです。

  • 簿記3級:お金の「記録」方法を学ぶ(過去と現在)
  • FP3級:お金の「計画」方法を学ぶ(現在と未来)

簿記は「会社や家計のお金をどう記録するか」を学びますが、FPは「人生のお金をどう計画するか」を学びます。両方の知識があると、家計管理の不安が大きく減ります。

なぜ自衛官にFP3級が必要なのか

1. 退職金の運用を間違えないために

自衛官は、退職時にまとまった退職金を受け取ります。

しかし、退職金の運用方法を間違えると、大切な老後資金を失うリスクがあります。実際、退職金を銀行の勧めるままに投資信託に入れて、大きく損をした例もあります。

FP3級で学ぶ「金融資産運用」の知識があれば、投資のリスクとリターンを理解し、自分に合った運用方法を選べるようになります。

2. 保険の見直しができる

自衛官は、職場で勧められるまま保険に加入している人も多いのではないでしょうか。

しかし、その保険、本当に必要ですか?

FP3級で学ぶ「リスク管理」の知識があれば、生命保険・医療保険・がん保険などの仕組みを理解し、自分に必要な保障を選べるようになります。不要な保険を解約することで、月々の固定費を大幅に削減できます。

3. 住宅ローン・教育資金の計画が立てられる

マイホームを購入するとき、住宅ローンをどう組むか。子どもの教育資金をどう準備するか。

FP3級で学ぶ「ライフプランニング」の知識があれば、自分の収入と支出を踏まえた、現実的な資金計画を立てられます。

無理なローンを組んで後悔するリスクを減らせるのです。

4. 老後資金の不安が減る

2019年に話題になった「老後2000万円問題」をご存知でしょうか。これは金融庁の報告書で、老後30年間で約2000万円の資金不足が生じる可能性があると試算されたものです。実際にはこの金額は人によって大きく異なりますが、老後資金への関心が高まるきっかけとなりました。

自衛官の年金はいくらもらえるのか。老後の生活費はどれくらい必要なのか。何歳まで働くべきなのか。

FP3級で学ぶ「年金制度」や「ライフプランニング」の知識があれば、自分の老後資金を具体的に計算できるようになります。漠然とした不安が、具体的な数字に変わることで、対策を立てやすくなります。

5. 転職・再就職にも有利

FP3級は、金融業界、保険業界、不動産業界で評価される資格です。

自衛官を退職後、これらの業界への転職を考えている場合、FP3級を持っていることは大きなアピールポイントになります。

私がFP3級を取得したきっかけ

私がFP3級を取得したのは、自衛隊を依願退職した翌年の冬でした。

きっかけは、家計管理への関心が高まったことです。簿記3級でお金の記録方法は学びましたが、「将来のお金をどう計画するか」については、まだ手探りの状態でした。

そんなとき、YouTubeでお金に関する情報を発信している方々の動画を見るようになり、「もっと体系的に学びたい」と思うようになりました。

また、簿記3級を取得した後、「次は何を学ぼうか」と考えたとき、簿記とFPは相性が良いという情報を見つけたのも、FP3級を選んだ理由の一つです。

簿記で「記録」を学び、FPで「計画」を学ぶ。この2つがあれば、家計管理の基盤がしっかりすると感じました。

2ヶ月・1日30分の独学で合格した方法

学習期間と勉強時間

私がFP3級の勉強を始めたのは、試験の約2ヶ月前でした。

1日の勉強時間は、平均して30分程度。毎日コツコツというよりは、時間があるときに集中して勉強するスタイルでした。

簿記3級のときと同様、毎日勉強できたわけではありません。でも、FP3級は簿記3級と比べて、比較的取り組みやすい内容だったので、挫折することなく続けられました。

使用した教材

1. 参考書(1冊)

書店でFP3級の参考書を何冊か見比べて参考書を購入しました。

この参考書は、図解が多く、初心者でも理解しやすい内容でした。学科試験も実技試験も、この1冊で十分対応できました。

2. ほんださん/東大式FPチャンネル(YouTube)

独学で最も役立ったのが、YouTubeの「ほんださん/東大式FPちゃんねる」というチャンネルです。

FP3級の内容を分かりやすく解説してくれる動画が豊富で、特に難しい部分(年金制度、税金計算など)は、動画を見ることで理解が深まりました。

通勤時間や家事の合間に、スマホで動画を見るだけでも、かなり勉強になります。完全無料で利用できるので、独学派には強くおすすめします。

知識のある部分は飛ばしてOK

FP3級の試験範囲には、すでに知っている内容も含まれています。

例えば、社会保険や年金、税金については、生活の中で何となく知っていることもあります。そういった部分は、軽く復習する程度で十分です。

分からない部分、理解が曖昧な部分だけを重点的に勉強することで、効率よく学習を進められました。

簿記より簡単で挫折しにくい

個人的な感覚ですが、FP3級は簿記3級よりも簡単だと感じました。

簿記は「仕訳」という独特の概念があり、最初は戸惑うことが多いです。一方、FPは「保険とは何か」「年金の仕組み」「住宅ローンの計算」など、身近なテーマが多く、イメージしやすい内容です。

もちろん、これは個人の感覚なので、人によっては簿記の方が得意という方もいるでしょう。ただ、「FPの方が生活に近い内容だから、モチベーションを保ちやすい」というのは、多くの人に当てはまると思います。

取得後の活用例

ブログ運営に活用

FP3級を取得した後、私は別ブログを立ち上げ、お金に関する情報を発信するようになりました。

FP3級の知識があることで、保険の選び方、投資の基礎、住宅ローンの考え方などを、根拠を持って記事にできるようになりました。

資格を持っているということは、読者に対する信頼性の向上にもつながります。

家計管理の実践

FP3級で学んだ知識は、自分の家計管理にも直接役立っています。

  • 保険の見直し(不要な保険を解約し、月々の固定費を削減)
  • 資産運用の理解(NISA、iDeCoの仕組みを理解し、活用)
  • ライフプランの作成(今後のライフイベントに必要な資金を計算)

特に、保険の見直しは大きな効果がありました。以前は「何となく入っていた保険」を整理し、本当に必要な保障だけに絞ることで、月々の保険料を大幅に削減できました。

資産運用・投資への理解が深まった

FP3級で「金融資産運用」を学んだことで、投資に対する理解が深まりました。

株式、投資信託、債券、NISA、iDeCoなど、これまで「なんとなく怖い」と思っていた金融商品の仕組みが分かるようになりました。

もちろん、FP3級だけで投資のプロになれるわけではありませんが、「基礎知識がある」というだけで、詐欺的な金融商品に騙されるリスクが減ります。

簿記3級との相乗効果

簿記3級とFP3級、両方を取得したことで、家計管理の不安が大きく減りました。

  • 簿記3級:お金の流れを記録し、現状を把握する力
  • FP3級:将来のお金を計画し、必要な対策を立てる力

この2つがあることで、「今のお金」と「未来のお金」の両方を、しっかり管理できるようになります。

どちらを先に取るべきか?

「簿記とFP、どちらを先に取るべきですか?」という質問をよく受けます。

正直、これは好みによります。

  • 簿記が向いている人:数字や計算が好き、会計・経理に興味がある
  • FPが向いている人:生活に密着したテーマに興味がある、投資や保険を学びたい

私の場合は、簿記→FPの順で取得しましたが、逆でも問題ありません。むしろ、FPの方が身近な内容なので、「資格勉強に慣れる」という意味では、FPから始めるのもアリだと思います。

おすすめ教材と通信講座

私は独学で合格しましたが、「より効率的に学びたい」「確実に合格したい」という方には、通信講座もおすすめです。

おすすめ通信講座

1. スタディング

私が独学で使ったのは参考書とYouTubeでしたが、もし通信講座を使うならスタディングをおすすめします。

  • 価格が安い:5,000円程度(他社の1/3〜1/5)
  • スマホ完結:通勤時間やスキマ時間で学習できる
  • 動画講義が分かりやすい:初心者でも理解しやすい

自衛官は日中忙しいため、スマホ一つで学習できるスタディングは非常に相性が良いです。私が使った「ほんださん/東大式FPチャンネル」のYouTubeと似た感覚で、体系的に学べる点が魅力です。

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2. クレアール

「サポート体制が欲しい」「合格保証があると安心」という方には、クレアールもおすすめです。

  • 非常識合格法で効率的に学習
  • 質問サポートあり(メール・FAX対応)
  • 合格保証制度で翌年も受講可能

価格はスタディングより高め(11,000円程度)ですが、合格保証があるため、「もし落ちたらどうしよう」という不安がある方には安心です。私が簿記3級で使ったのもクレアールでしたが、サポート体制がしっかりしているので、初めての資格試験でも安心して取り組めます。

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おすすめ参考書(独学派向け)

独学で挑戦する場合は、以下の参考書がおすすめです。

私が使用した参考書はYouTubeの「ほんださん/東大式FPちゃんねる」と連動しているのでとてもよかったです。

Youtubeも完全無料で非常に質が高いので、独学派には必須です。

まとめ:FP3級は人生を守る武器

自衛官にとって、FP3級は「転職のための資格」というだけではありません。

それは、自分と家族の人生を守るための武器です。

  • 退職金を守る知識
  • 保険を見直す力
  • 老後資金を計画する視点
  • 投資詐欺に騙されない判断力

これらは、すべてFP3級で学べる内容です。

私自身、FP3級を取得したことで、お金に対する漠然とした不安が大きく減りました。そして、簿記3級と合わせて学ぶことで、「記録」と「計画」の両面から、家計管理をしっかり行えるようになりました。

FP3級は、合格率が70〜80%と高く、2ヶ月・1日30分の学習でも十分合格可能な資格です。簿記3級と比べても、挫折しにくい内容だと感じました。

自衛官の退職後、そして在職中の今からでも、お金の知識は必ず役に立ちます。

FP3級という武器を手に入れて、自分と家族の未来を守りましょう。

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